皆さんはお酒を買うとき、アルコール度数って見ていますか?
日本で販売されているどんなお酒にも必ず記載されている、このアルコール度数ですが、ものによって表記が「度」であったり「%」であったりします。
それぞれの表記方法によって、意味に違いはあるのでしょうか。
またアルコール度数の計算方法についても、確認しておいた方が良さそうです。
アルコール度数とは何かについて、調べてみたことをまとめました。
アルコール度数とは何か?
アルコール度数とは、お酒のアルコールの強さを示す指標で、日本だけでなく世界中で用いられています。
具体的には、あるお酒の中に占めるエタノールの濃度をパーセントで表したものになります。
これが缶チューハイであれば5%だったり、ワインの場合は10%程度であったりするわけですね。
アルコール度数は、お酒の作り方によっても大きく異なってきます。
ビールやワイン、日本酒といった醸造酒は、原料のなかに含まれる糖分が発酵してアルコールへと変化することによって作られます。
そのためより糖度が高い原料を、より長い期間発酵させて作られたお酒のほうが、基本的にはアルコール度数が高くなります。
一方、ウィスキーや焼酎、テキーラといったお酒は蒸留酒と呼ばれ、醸造酒の状態からさらにアルコールの濃度を高めていくことで出来上がります。
世界で最もアルコール度数が高いとされているお酒は、ポーランド産の「スピリタス」というものです。
これは70回以上も蒸留を繰り返した末に完成するお酒で、そのアルコール度数はなんと約96%。
これ以上はアルコールの純度を高めることができないという、お酒の限界点にまで到達してしまっています。
「度」と「%」に違いはあるの?
アルコール度数が、お酒のなかのエタノール濃度を表している数字であるということは分かりました。
しかし、日本ではアルコール度数を「度」として表記している例もよく見かけます。
日本酒や焼酎は基本的に、アルコール度数は「〇〇度」というように書かれていますよね。
これは実際には、「%」とまったく同じものを指しています。
特に日本特有のアルコール度数を測る尺度があるわけではないので、焼酎なども「%」に置き換えて考えても問題ありません。
ちなみに、アメリカやイギリスには「プルーフ」という別のアルコール度数表記も存在しているようです。
旅行などで行ったときには、その国独特なアルコール度数の表し方にも気をつけて見てみると、面白いかもしれませんね。
アルコール度数の計算方法は?
先ほどから見てきたとおり、アルコール度数とはお酒のなかに含まれているエタノールの濃度をパーセントで表示したものです。
ところで、お酒とジュースなど他の飲み物とを混ぜ合わせて作るカクテルの場合は、アルコール度数が一見分からないですよね。
しかし、カクテルに入れるお酒のアルコール度数と分量が分かっていれば、そのカクテルについてもだいたいのアルコール度数を計算することが可能です。
たとえば度数が40%のウィスキーを3倍の水で割るとしましょう。
ウィスキー50ccに対して水150ccを加えることで、アルコール度数が10%の水割りが出来上がります。
複数のお酒を混ぜる場合にはより複雑な計算になるのですが、基本的には「何倍で薄めるか」と考えれば大丈夫です。
バーなどでカクテルを注文するときは、気になるようであればバーテンダーさんにアルコール度数がどれくらいになるのかを聞いてみるのも良いでしょう。
おわりに
いかがでしたか。
知っているようで知らないアルコール度数の仕組みを理解すれば、お酒の楽しみも増えることと思います。
自分にあったアルコール度数のお酒を選んで、上手にお酒と付き合っていきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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