ヒスタミンとは?わかりやすく解説!アレルギー反応の症状は?

みなさんは「ヒスタミン」という物質をご存知でしょうか。

ヒスタミンはみなさんの体の中にも必ず存在するもので、人間の体内に入った異物を排除する効果を持っています。

体にとって良い面がある一方で、実はアレルギーを引き起こす過程にもこのヒスタミンは深く関わっているのです。

今回はヒスタミンとはどんな物質なのか、アレルギー反応やその症状についてわかりやすく解説しましょう。

ヒスタミンとは?

ヒスタミン(分子式、C5H9N3)は、動物の血液や体内組織に存在する生理活性物質のひとつです。

人間の体内では主に脂肪細胞や血液中、脳や臓器などで機能しています。普段は不活性状態で存在していますが、けがや薬の服用などの外的要因からヒスタミンは活性化します。

ヒスタミンは受容体という物質を変換する構造と結合し、その種類ごとに異なる作用を及ぼします。現在はH1型からH4型まで4種の受容体が確認されていて、幅広い体内組織に影響を与えているのです。

さまざまな作用がある中、この物質が過剰に放出されることで引き起こされる代表的な症状がアレルギー反応です。

人間はカビ、ダニ、ウイルス、花粉などの異物が体内に入ると、体はそれを排除しようとします。この仕組みを「免疫」と言います。ヒスタミンは免疫の役割を担っていますが、異物を排除するときに自分の体を傷つけてしまうことがあるのです。そこで傷つけてしまったときに現れる症状を「アレルギー反応」と言います。

アレルギー反応やその症状をわかりやすく解説

ヒスタミンが関わるアレルギー反応は主に「1型アレルギー」に分類され、前述の4種あった受容体の中で「H1型」と呼ばれる受容体と結合したときに引き起こされます。

アレルギー反応から発現する症状は体の中のヒスタミンが放出される場所ごとに変わります。花粉症アレルギー性鼻炎などの症状は鼻から、蕁麻疹(じんましん)アトピー性皮膚炎は皮膚から、肺だと気管支喘息が挙げられます。もう少し身近な症状だと、くしゃみやかゆみ、鼻水などもアレルギー反応のひとつなのです。

全身にヒスタミンが放出されることで引き起こされる症状をアナフィラキシーと言います。この症状は食事や薬物の服用、虫の毒などをきっかけに短時間で発症して、最悪の場合はアナフィラキシーショックで死に至ることもあります。

また、食事にもアレルギー反応は関係します。ヒスタミンを多く含んだ食品や加工品を食べることで「アレルギー様の食中毒」を発症する可能性があるのです。

例えば魚類(マグロ、カツオ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジなど)はヒスタミンを作るために必要な「ヒスチジン」を多く含んでいます。魚の常温での保管や内臓の除去が遅れるなど食品の衛生管理を不適切にすると、ヒスタミンを産むための菌が増殖してしまいます。そこで生成されたヒスタミンは調理で加熱しても分解できません。その結果、ヒスタミンを過剰に体内に取り入れてしまい食中毒を発症してしまうのです。

海外の国際規格では、健康な人が毒性を感じないヒスタミンの基準は50mg(EUの1日の推定摂取量の平均は30g前後)と定められています。日本でも厚生労働省がヒスタミンの食中毒について消費者や事業者に対し注意を促しています。
魚を購入したときには、今まで以上に意識して正しい鮮度管理や保管方法を心がけることが大事ですね。

まとめ

以上の作用のほかにもヒスタミンには血管拡張血圧降下胃酸の分泌促進神経伝達物質放出の促進平滑筋収縮などがあります。

私たちにとって良い作用もあれば、ときには苦しめる作用も持つヒスタミンですが、人間の体には必要な物質なのです。

食中毒のようにヒスタミンが悪い方向に働く症状には、自分たちで打つことができる対策があります。私たちができることを意識して取り組み、ヒスタミンと上手く付き合っていきましょう。

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