胃液で胃が溶けないのはなぜ?胃酸との違いも解説!

胃液は人体に欠かせない消化液ですが、胃液で胃が溶けることがない事を疑問に思ったことはありますか?
胃そのものが胃液に強いのかと思えば潰瘍などでは胃に穴が開くと表現することもあります。

胃液で胃に穴が開く事のないようにしているのが胃粘液であることは比較的知られていますが、胃液、胃酸、胃粘液の関係まで詳しくご存知の方は少ないかもしれません。
胃液には様々な作用があり、食べ物を全てを消化する訳ではなく、また消化だけを行う訳でもありません。

今回は胃液や胃酸について、胃液で胃が溶けない理由と胃液と胃酸の違いについて、詳しく解説いたします。

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そもそも胃液とは?どうして胃が溶けないのか

そもそも胃液とは、人体が生成する様々な消化酵素の一つであるぺプチンを含んだ消化液です。
ぺプチンはたんぱく質を消化する作用があり、肉などに含まれるたんぱく質を吸収しやすい形に分解します。

唾液に含まれる消化酵素であるアミラーゼは芋などのデンプンを分解して糖にし、十二指腸で分泌される膵液は様々な消化酵素を含んでたんぱく質や脂肪、デンプンを分解します。
この様に人体は様々な消化液を生成、分泌します。その中の一つが、胃液です。

たんぱく質は肉類などに含まれ、当然ながら胃もたんぱく質を含んでいます。
しかし、胃液で胃が損傷することは基本的にありません。
その理由が胃粘液です。

粘液の詳しい解説はここでは割愛しますが、胃の表面を覆うように分泌される胃粘液の保護作用によって胃が保護され、胃液で胃が傷つく事のないようになっています。

逆に言えば、胃が元から胃液に強く出来ている訳ではありません。そのため胃粘液の分泌が滞ってしまうことで、胃液によって胃が傷つくことがあります。
胃が荒れるのはストレスなどによって神経の働きのバランスが崩れることで胃粘液の分泌が十分でなくなってしまうか、胃液の分泌が不十分で消化が満足に行われないなどが原因です。

胃液と胃酸の違いとは?

人体には様々な消化酵素が存在すると紹介しましたが、中でも胃液は強力な消化機能をもっています。
胃液が強力な消化液である理由は、ぺプチンが酸性環境下で活性化する働きを持つ、強力な消化酵素だからです。

そして酸性を好むぺプチンが十分に作用するよう、胃液は強い酸性の消化液となっています。
酸性を保つために胃液には塩酸が含まれており、この塩酸を指して胃酸と呼ぶ場合があるのです。

では胃液が混ざった食べ物が、胃を出た後に体内を溶かしてしまわないのかと疑問を持たれた方もいるかもしれません。
胃を出た食べ物が小腸などを溶かさないようにするのは胆汁です。胆汁は十二指腸という胃を出てすぐの小腸の初めの部分で分泌され、アルカリ性です。十二指腸は小腸の初めの短い部分ですが、短いながらもすい液と胆汁を分泌する重要な働きがあるのです。
胃を出てすぐに酸とアルカリが中和されることでぺプチンの働きも弱まり、十二指腸やその後の小腸、大腸が消化されることはありません。

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胃液のその他の働きとは

胃液はぺプチンによってたんぱく質を分解し、ぺプチンを働かせるために強い酸性です。
しかし胃液の働きはそれだけではありません。

より正確には胃液の中に含まれる胃酸が、強酸性による強い殺菌力で胃に入った菌などを殺菌します。
胃酸を分泌することでぺプチンの働きを活性化してたんぱく質を分解するだけではなく、その胃酸によって殺菌まで行う、実に無駄のない働きが胃液にはあるのです。

【まとめ】胃を大切に!負担をかけない生活をしましょう

胃だけでなく、人体は実に機能的に出来ています。
唾液を分泌してデンプンを消化する口は同時に咀嚼によって食べ物を消化しやすい形状に整え、さらに唾液を混ぜることで食べ物を飲み込みやすくします。
十二指腸は短いながらも胃液の中和と様々な消化酵素の分泌を行う大切な消化管で、すい液は三大栄養素を全て消化することが出来ます。
小腸はここまでに消化されてきた食べ物から栄養素を吸収する機能があり、菌などはシャットアウトしながら体内に必要な栄養素だけを吸収します。
大腸は食べ物から水分を吸収して便を作りますが、大腸菌は消化できない食物繊維を発酵によって分解しています。

どこか一つでも働きが弱まってしまうことは、意外と多くの弊害をもたらすのです。
特に胃液は殺菌機能もあるため、ストレスや食生活の乱れで胃液の分泌が弱まるとただでさえ弱った体が菌で更に弱ることになるかもしれません。
大切な胃を守り、健康に過ごすために、食生活やストレス、睡眠などに気を配って生活したいですね。

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