学生時代の宿題で読書感想文を書いた人も多いと思います。
もうすぐ夏休みが終わるというのにまだ感想文が書けていない!いざ書こうとするとどう書けばいいかわからない!そんな苦い経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
今回は本の選び方や書き出しのコツなど、読書感想文の書き方について紹介します。
小学生のお子様をもつ親御さんのために、教えた方のコツも公開します!
読書感想文を書くための準備
まずは読書感想文の書き方にも順序があります。
ここでは、本の選び方と読み方を解説していきます。
・本の選び方
読書感想文を書く上で重要なことはどんな本を題材に選ぶかです。
まずは学校の図書室や地域の図書館、書店などに並んでいる本の中から読む本を探しましょう。
本のタイトルやあらすじを見て自分が読みたいと感じた本を選ぶことが大事です。
「感想文でこの本をおすすめしたい」と思えるような本に出会えるとなおいいですね。
それでも読みたい本が見つからない場合は「課題図書」を参考に選んでみましょう。
図書館や読書感想文のコンクールにはいくつか課題図書(指定図書)があります。学年ごとに司書や各コンクールの主催者などが選んだおすすめの本が紹介されているので、迷ったときはそこから探すといいでしょう。
・本の読み方
次は選んだ本を読んでいきます。
本を読むときに意識することは印象に残ったシーンやセリフなど、自分が良かったと感じた場面を覚えておくことです。
しかし、いざ感想文を書くときにその一つひとつを思い出しながら書くことは難しいですよね。
そこで、本を読む中で「良かった!」、「印象に残った!」と思うページについてメモをとってみましょう。
ノートやふせんを使って良かったと感じた理由やそのときの自分の感情などを書き記すことで、感想文を書くときに見返すと読んだときに近い記憶を思い出すことができます。
読書感想文の書き方のコツ
次はいよいよ読書感想文を書いていきます。
ここでは、文章を書くときに大事な「構成」について紹介します。
思い思いの感想を連ねるよりも、ある程度構成されている文章の方が読みやすいですよね。
今回は3段落構成に分け、段落ごとに書くべき内容を紹介します。
一段落目
最初の段落は感想文の「つかみ」になるところで、この先の内容や文章を左右する重要な部分になります。
ここでは話のあらすじを中心に書いてみましょう。
ここでの「あらすじを書く」は本の裏に書いてあるものをそのまま書き写すことではなく、自分なりに読んだ話を要約するということです。ストーリーを自分で要約することで、しっかりと理解していたかを振り返ることができます。
もうひとつ大事なことがあります。それはその本に出会った理由やエピソードについて書くこと。
例えば家族や友人、先生などの「誰か」に紹介してもらった本の場合、その経緯を書くことでその人が伝えたいことや共有したいことを感じ取ることができます。
そこで感じたことを感想文の「まとめ」部分に加えることで、より一層厚みのある文章になります。
二段落目
次に2番目の段落では本のおもしろかったところ、感動したところ、印象に残ったところなどを理由も含めて書いていきましょう。
そのときに前述のメモも利用してみるといいですね。
ここでは、印象深い場面が多くあっても話題(書く内容)は1〜2つ程度に絞ることを心がけましょう。話題を多く散りばめてしまうと読む側も大変です。ひとつの話題について深く書いていく方がその感動を強調することができます。
三段落目
最後の段落では前の2つの段落を踏まえて「まとめ」を書いていきます。
前の2段落では主に本の内容について書いていきましたが、ここでは本を読んだ「自分」のことを中心に書いてみましょう。
その本を読んで新しく学習したことや普段の自分と重ねて刺激になったこと、今後の自分に活かせることなどを書いていきます。
小学生は親と書き出しを考えよう
文章を書くときに「書き出し」で悩む子どもは多くいます。
ここで詰まってしまうとなかなか文章を書き進められません。そんなときには周囲の大人がアドバイスできるようになりましょう。
書き出しに悩んでいる子どもには「一番印象に残った場面やセリフ」を聞くのがおすすめです。
そこで挙げられた文中のシーンやセリフを感想文の冒頭に引用します。
冒頭にインパクトの強いセリフを引用することで、読み手を1行目から引き込むことができますね。
例えばこんなのはどうでしょう?
これは全国で募集されている読書感想文コンクールの小学生の受賞作品で多く使われている手法のひとつです。
書き出しにつまずいたときはこのコツを試してみましょう。
さいごに
長い間「定番の宿題」としてあり続ける読書感想文は、親の世代から今の子どもの世代まで、多くの人が通る道です。
世代を超えて悩みを共有できる「読書感想文」をきっかけに、親子でその本について語り合ってみてはいかがでしょうか。
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