冷たいものを食べた時に、頭がキーンとする痛みを感じたことはないですか?
代表例としてはかき氷でしょうか。
私も何度か経験があります。美味しいはずなのに、辛いですよね。
実はその痛みには原因があるのです。
せっかく美味しいものを食べるのに、頭痛と一緒に味わうなんて絶対に嫌ですよね。
そこで、冷たいものを食べる時に起こる、頭痛の原因とその治し方についてご紹介致します。
冷たいものを食べた時に起こる頭痛ってなに
医学的には”アイスクリーム頭痛”と呼ばれるものです。
これは、極端に冷たいものを一気に食べた直後に、短時間で起こる頭痛です。
頭痛の長さには個人差がありますが、片頭痛持ちの方は、他の方よりもアイスクリーム頭痛を起こしやすく、痛みが長時間続いてしまう可能性もあるそうです。
どんな症状があるの
症状については個人差が大きいのですが、
● 脳が脈打つような痛み
● 脳が凍り付くような痛み
● 何かで頭を刺されるような痛み
● 片頭痛を一瞬味わうような痛み
等が主に挙げられています。
片頭痛を感じたことがない方は、アイスクリーム頭痛が長時間続くことを考えて頂ければ、片頭痛の辛さが少し分かるはずです。
頭がキーンとする痛みの原因
頭痛の原因は主に二つの説があります。
- 冷たいものを食べた際に、口の中の温度が急激に低下します。
そこで、反射的に体温を上昇させる為、頭に通じる血管を膨張させて血流を一時的に増やします。
それにより頭の血管に一時的に炎症が起きてしまう為、頭痛が引き起こされてしまうということです。 - 冷たいものが喉を通過することにより、三叉神経(脳神経の最も大きな神経)が刺激されます。
この時に、脳に発信される伝達信号を”痛み”だと勘違いし、関連痛(痛みの原因の部位と異なる部位に感じる痛み)として頭痛が引き起こされてしまいます。
簡単に言うと、脳に”痛み”という誤った伝達が発信されて、頭痛が引き起こされるのです。
頭がキーンとする痛みの治し方
ここでは予防方法と治し方を2つに分けて解説します。
予防方法
● 冷たいものは少しずつ食べる
● 温かいものと一緒に食べる
これらは、脳に誤った痛みの伝達信号が発信されにくい為、頭痛の予防になります。
治し方
● おでこやこめかみを冷やす
● 舌を上口腔内に当てて口の中を温める
これらは、脳に誤発信されてしまった痛みの情報を、勘違いなのだと脳に誤発信を訂正する行動になります。
その為、頭痛が起きた際の治し方になります。
よく頭をたたいている方がいますが、かき氷のカップなどでおでこを冷やしてみてください!
冷たいものを食べる時の注意点
何よりもまず食べ過ぎないことが大切です。
冷たいものは、口→胃→腸など、全ての器官を冷やす為、臓器の血行を悪くします。
その為、腹痛や吐き気、下痢や嘔吐などの症状が起こる可能性が高まるのです。
又、腸の働きが低下することによって、便秘にもなりやすくなってしまいます。
臓器の血行や働きが悪くなると、様々な病気にかかりやすくなってしまう為、快適な夏を過ごす為には冷たい飲食をほどほどにすることが大切です。
最後に
実は、アイスクリーム頭痛を起こしにくいかき氷があるのだそうです。
それが”天然水を使ったかき氷”なんだとか。
天然氷は薄く削った氷がふわふわな触感になり、とても美味しいですよね。
それが、頭痛を起こしにくい理由で、ふわふわ触感の氷だと、脳が情報を間違いにくいのだそうです。
また、天然水を使ったかき氷はとても美味しいのですが、金額的にそこそこの値段がしますよね。
そこで、すぐに食べ終わるのは勿体ないという感情から、普通のかき氷よりもゆっくり食べてしまうそうです。
アイスクリーム頭痛は冷たい食べものだけでなく、冷たい飲みものにも症状が出ることがありますので、予防の方法や治し方を思い出して苦痛の飲食ではなく、美味しい飲食にしてみて下さい。
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