こんばんは!こんばんわ!どちらが正しい?どっちが正解?違いは?

外国人が日本語を習得しようとする時、
「て・に・を・は」に苦労するという話をよく耳にします。

「私は」「私を」「私に」…1文字違うだけで、
文章の持つ意味も与える印象も違ってくるものです。
そしてこんな「1文字」に関する言葉の不思議は、ごくごく身近にもあふれています。

「こんばんは」「こんばんわ」

この2つの言葉の違いにお気づきでしょうか?

声に出す音の響きは両方同じですが、文字にするとどっちも語尾が全く違いますね。

果たしてどちらが正しいのでしょうか?
また2つの違いは何か?正解はどっちなのでしょうか?

今回はこの疑問についてお答えしていきます!

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どっちが正解?どちらが正しい?

夜間に交わされる挨拶として、口語・文面ともに一般的に使われているこの言葉、
それでは、その語源とは一体何なのでしょうか?

それは、日暮れ以降の夜半に出会った人、
または他家を訪問した際に、
例えば「今晩は、いい月ですね」や「今晩は、冷える夜ですね」など、
「今晩は、○○ですね」という挨拶をすることに由来するものでした。
この挨拶がだんだん省略されていき、
「今晩は」という一部だけの形になったということなのです。

つまり、文字として正しいのは、
「こんばんは」の方
だということになります。

「こんばんは」と「こんばんわ」の違いは?

本来正しい方がどちらかはわかりましたが、
それでは「こんばんわ」という言葉は間違いないなのでしょうか?

言葉や文字は、文脈としての役割を持つほかに、
音の響きや、そのものが表す意味によって使われることが多々あります。

単独の文字または連なる文字の組み合わせ、
固く見えたり、柔らかく見えたりするものです。

こんばんは」と「こんばんわ」の字面を比べてみましょう。
なんとなく語尾が「わ」の方が、柔和、柔らかな印象を受けませんか?

また、「わ」という文字から連想されるもの、いろいろあるとは思いますが、
「和」という漢字を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

この「和」という漢字、
その昔は他国からの日本の呼び名でありました。
「和」の国、と呼ばれていたわけです。

その後も、「大和」「和風」「和食」などなど、
日本に関連するもの、また、日本を表す際に「和」という文字は多く用いられてきました。

また、「調和」「平和」など、他と強調し、繋がる意味合いでも使われており、
そういった精神を重んじる日本人の心を表す漢字でもあります。

「わ」という文字は「和」の音の響きを持つことから、
慣れ親しまれやすい文字であったようです。

語尾にこの文字を置いた「こんばんわ」は、
本来の語源や文脈とは異なりながらも、その語幹から広く親しまれ、
「こんばんは」と同じくらいよく使われたのです。

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ちなみに…近代の状況

昭和61年に文部省(現在の文部科学省)より、
「現代仮名遣い」が公示されました。

そこでは、助詞を含む言葉は「わ」ではなく「は」を使用することが明記されており、
これによって改めて、用法としては「こんばんは」が正しいということが明確になりました。

一方、メールやブログ、SNSなど、
挨拶を文字で書き込む時に「こんばんわ」という方を使う人は、現代でも多く見られます。
また、何か公式な文章には「こんにちは」を、
もう少しフランクな場面では「こんにちわ」を使うなど、
シーンによって使い分けなども行われているようです。

さいごに

何気なく日常的に使っている言葉、
その些細な一文字にも、様々な背景があることがわかりました。
1つ1つの言葉、それがどのような変遷を経て今この形になったのか、
紐解きながら歴史や当時の人々の考えに触れることで、
いつも使っている言葉もまた少し違って見えてくる気がしますね。
さて、あなたは「こんばんは」派?「こんばんわ」派?

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