口内炎の痛みって、とてもつらいですよね。口の中の色々な箇所に口内炎はできますが、舌を噛んだりしてしまったときにできた口内炎は、ものを食べていないときでも気になります。
たいてい1~2週間で自然に治るものですが、その間も常に気になるので、できれば即効で効く治し方を知りたいという方も多いでしょう。
ところで、口内炎の治し方のひとつに「塩を使う」というものがあるのはご存知でしょうか。代表的な口内炎の民間療法として知られている塩ですが、即効で舌に効くとも言われています。
今回は、塩を使うという治し方が本当に舌や唇などの口内炎に効くのか、また子供でも塩で口内炎を治せるのか、といった情報をまとめてみました。
塩を使った口内炎の治し方とは?
塩を使った口内炎の治し方には、どのような方法があるのでしょうか。主に、以下2つのやり方が知られています。
①食塩を口内炎の患部に直接すりこむ
少量の食塩を指につけて、口内炎ができている箇所に直接塩をすりこんでいく、という方法です。
1分ほどその部分を指で押さえつけたあとは、しっかり洗い流します。これを1日数回行うことで、早ければ1日で完治してしまうそうです。
当然ながらこの方法を試す際には、きちんと手を洗ったうえでやるべきでしょう。自分の手指が清潔でなければ、むしろ傷口に雑菌が入って口内炎が悪化する結果となってしまいます。
②塩水でうがいをする
コップ1杯に5グラムから10グラム程度の食塩を用意して、ぬるま湯に溶かします。あとはその塩水を口に含んでのうがいを、1日数回行います。
1杯を数回に分けて、丁寧にうがいを繰り返すとより効果が高まるとも言われていますね。
気をつけるべきポイントは、うがいが終わったら水ですべて洗い流し、口の中に塩分が残らないようにすることです。塩分が残ったままになっていると、口の中の余計な部分を刺激してしまい悪影響が出る可能性もあります。
なぜ塩が口内炎に効く?舌に即効性はあるの?
そもそも、なぜ塩が口内炎に効くと言われているのでしょうか。それは塩に殺菌作用があると言われているからです。
具体的には、塩そのものが菌を殺すというよりも、塩分濃度が高い水は菌が生活できない環境になり、結果として殺菌作用が生じるということのようですね。
なので口内炎を起こしている原因が雑菌なのであれば、それを除去する効果は期待できると思われます。
特に舌にできる口内炎は、誤って噛んでしまった傷がもとになることも多いので、その除菌としては即効性があるかもしれません。
ただし、人間の細胞にとっても同じように過酷な環境となりますので、塩を使うことで反対に口の中を傷つけてしまい症状が悪化したり、新しい口内炎ができてしまったりすることも十分にあり得ます。
また口内炎の原因となるものはストレスや免疫低下、口の渇きなど様々にありますので、塩を使うことが正解なのかは人によって異なります。
塩を使うことは、手軽にできてかつ即効性も期待できる口内炎の治し方の選択肢として考えてもよいかもしれませんが、きちんと治したいのであれば医師の診察を受けるほうがより早く、かつ安全でしょう。
唇の口内炎にも効く?子供でも大丈夫?
口内炎は唇の内側にできてしまうこともあります。唇は腫れてしまうと見た目にも目立ちますので、失敗したときのことを考えると、唇に塩を使うのはあまりおすすめできないと思います。
また当たり前のことですが口内炎に塩が触れると、しみてとても痛いはずです。大人であればその痛みも我慢できるかもしれませんが、子供にそれを強いるのは酷というものです。
子供に対しては、うがいや歯磨きなど口内環境を清潔に保つことからきちんと指導して、口内炎ができたり悪化したりしないような習慣を身につけてほしいところですね。
おわりに
塩を使った口内炎の治し方についてみてきましたが、いかがでしたか。
民間療法として古くから用いられてきた方法であり、実際に口内炎に効いたという話もある一方で、この方法なら必ず治りますというようなものではありませんでした。
これから試してみようという方は、塩を使うことのメリットとデメリットを理解したうえで判断しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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