10年ちょっと前に、モンクレールのダウンジャケットが日本で爆発的に流行しました。
冬のアウターは断然ダウンジャケット派!大人気のモンクレールのダウンジャケットがとても欲しかったのですが、その値段に驚きました。10万円以上するのです!
モンクレールなぜ高い?
今回は、モンクレールのダウンが高くなる理由と人気の秘密について説明します。
ダウンジャケットについて
ダウンジャケットはダウンフェザーをナイロン生地をキルティング加工した物の中に詰めた、ジャンパースタイルの防寒着です。
「保温性が高い」「体から出た汗を放出する」「軽量」などの特徴があります。
そして「ダウン」は、主にグースとダックの2種の水鳥の胸から採取された、軸を持たない綿毛です。ダウンには陸鳥ではなく水鳥が使われているのは、水鳥は水面にいて羽毛に浮力があり撥水性が高く中に空気を含みやすい事が理由です。
ダウンジャケットには「ダウン」と「フェザー」が混合されています。フェザーは軸がある背中の羽根で、空気を含む力がダウンより低い為ダウンと比べると保温性にかけます。しかしダウンジャケットはこの両方を混合させる必要があります。その理由はフェザーはつぶれても元の大きさに回復するのが早いからです。ダウンもフェザーも空気を含んで保温効果を発揮させますが、つぶれた状態では保温効果は発揮されません。そしてダウンはつぶれた後の回復が遅く、もとの大きさになかなか戻らないのです。そこでジャケットにはフェザーも混ぜておく必要があります。
モンクレールなぜ高い?
ダウンジャケットはとても軽くて保温性が高いことが特徴で、冬山へ出かける時には欠かせません。
日本のメーカーでもたくさん売られているダウンジャケットは、お手頃価格の物も手に入るようになりました。
しかしモンクレールのダウンジャケットは、1着10万円以上もする高級品です。モンクレールにはダウンジャケットを高いスペックにするためのこだわりがあり、それがこの値段の理由です。
・フランス規格協会認定の高級羽毛を使用
モンクレールでは高級なホワイトグースの産毛のみを使用して、フランス規格協会からキャトル・フロコンの認定が与えられています。キャトル・フロコンに認定されるにはダウンの空気含有量や断熱力が最も強い産毛を使っていなければいけません。モンクレールのダウンはこの稀少なダウンだけを使っているため、数に限りがあり品切れも続出しています。
・グラム単位のダウン配分
モンクレールのダウンジャケットは、一着ずつ職人が製造しています。ジャケットの各部位に使用するダウンの量がグラム単位で厳密に決められており、それを守らなければいけません。この緻密な計算により、保温性が高くしかもタイトなシルエットを実現しています。
モンクレールの人気の秘密
モンクレールのダウンジャケットは、元スマップの木村拓也さんが着用し事がきっかけで日本での爆発的な流行が始まりました。高価なダウンジャケットですが品切れで買えなくなり、オークションで高値で取引されました。そして直営店や取り扱うセレクトショップが都心を中心に増えました。
・シャイニーナイロン
モンクレールが使用したラグジュアリーでドレッシーなシャイニーナイロンで、今までの機能性重視の軽いナイロン素材の物とはダウンジャケットの印象が大きく変わりました。
アウトドアの防寒着だったダウンジャケットを、モンクレールは「ビジネススーツ×ダウンジャケット」のスタイルを定着させました。これが人気が出た、大きな理由です。
・質の良さ
モンクレールのダウンジャケットの値段が高い理由にも説明しましたが、モンクレールのダウンはキャトル・フロコンの認定を受けている上質のものを使用しています。この軽さにも関わらず保温性に優れたダウンジャケットは探しても他にはありません。
これを着用したら、他のメーカーのダウンジャケットは着られなくなるくらい快適です。
・シルエット
こだわりぬいて計算しつくされた細身のシルエットが、人気の秘密になっています。モコモコの印象が無く、中に厚手のものを着用しても不恰好なシルエットにはなりません。
値段が高くても、納得がいくデザインです。
さいごに
モンクレールのダウンジャケットは、ダウンの質の良さ・職人のこだわり・スタイリッシュでラグジュアリーなデザインが人気の秘密です。
知れば知るほど、ますます欲しくなるダウンジャケットですね。
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