「良い」「了解です」といった意味でよく使われる「OK」という言葉、みなさんは語源を知っていますか?
逆に「良くないです」「だめです」といった意味で使われる「NG」についてはどうでしょうか。
「NO GOOD」の略だよね? そう思った方、正解です。
では、それは海外で通用するのでしょうか。和製英語かもしれない…そう思う方も多いでしょう。
そこで今回は「OK」と「NG」について由来などを調べてみました。
最後までお楽しみいただければ幸いです。
「OK」「NG」の語源と由来!なんの略?
両方とも英語が元になっている、ということは想像できると思いますが、二つとも比較的新しい言葉といえます。
「OK」の語源は諸説あるのですが、1839年のボストン新聞で「all correct」を発音でつづった「oll korrect」という誤用の略語として使われたものがはじまりという説があります。
「all correct」は、全て正しい、という意味なのですが、発音すると「オールコレクト」です。
この発音通りに「oll korrect」と間違って書いたものが思いのほか浸透し、「OK」と略されていった、といったところでしょうか。
1860年頃にはイギリスでも「Okey」という言葉が使われはじめ、その後、世界中にひろがっていきました。
日本で使われはじめたのは戦後のようです。
そして「NG」は冒頭でもお伝えしたとおり「No Good」の略なのですが、はじまりは、
戦後にGHQが日本のテレビや映画に対する検問を行った際、内容が好ましくないものに対して
「良くない」という意味で「No Good」の略として「NG」と表したことだと言われています。
今でも「NG」が放送用語としてのイメージが強いのは、こういう理由だからかもしれません。
「OK」「NG」の意味は海外でも日本と同じ?
日本では上記の通り、良いという意味で「OK」を、悪いという意味で「NG」という使い分けをしています。
では、海外ではどうでしょう。
英語圏の方だけでなく、ヨーロッパやアジアでも「OK」という言葉は浸透していますが、
「了解」「同意」という意味だけでなく「好調だ」「問題ない」といった形容詞としても使っています。
また「悪くはない」というニュアンスで、少しネガティブに表現する場合にも使われます。
日本より広義に使われているようです。
対して「NG」という略語は、日本以外ではほとんど通じない言葉だそうです。
元々はアメリカ人から伝わった言葉なのに不思議な感じがしますが、和製英語として扱われます。
和製英語は他にどんなものが
和製英語とは、英語のように見えて実は日本でしか通じない、という言葉を総称したものです。
例えばホッチキスは英語ではstaplerといいますし、ダンボールはcardboardといいます。
カタカナで英語っぽい、と思っても英語ではないことがあるので、注意しておきましょう。
有名なものは夜の(野球の)試合をナイターといいますが、英語ではnight gameと呼ぶのが主流というものでしょうか。
nighterというと、all nighterの略語と思われて「徹夜」という意味でとられてしまいます。
違う意味でとられてしまうのは困ってしまいますね。
「NG」も、このままでは通じないのですが、「No Good」は役立たず、だめな、という意味で英語としても使われています。
日本の使われ方とは少し違うので、注意が必要です。
最後に
「OK」も「NG」も略語です。「OK」は海外でも通じる略語ですが、「NG」は略したままでは海外では通用しない言葉です。
言葉を略するのが好きなのは、日本人だけではありません。
特にツイッターのような口語で書かれている文章では、英語でも多くの略語が使われています。
「OMG」(Oh My God)や「TNX」(Thanks)などの略語を見たことがありませんか?
他にも「ASAP」(As Soon As Possible)や「BRB 」(Be Right Back)などの単に頭文字をつなげたものや、
「B4」(Before)や「PLS」(Please)などの音を優先した略字などがあります。
今後、「OK」並みに使われる略語はどれでしょう? そう考えると英語も楽しくなりますね!
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