じゃがいも、さつまいも、里芋…
おいもの種類はたくさんありますが、その中でも里芋はお好きな方が多いのではないでしょうか。
スーパーでは年中見かけて手に入れやすく、
お味噌汁に入れても良し、お煮つけにしても良し、田楽やあえ物にしても、揚げてもおいしい里芋は、
主婦の大きな味方です。
しかし、あのぬめりが気になりますよね。
里芋の皮むきは、かゆいし滑るので苦手、という声も多く聞かれます。
1つ1つが小さく、皮の形状が少し特殊なので、包丁を入れにくいという点もあります。
そこで今回は、包丁を使わずに電子レンジで簡単にできる里芋の皮むき方法や、保存方法などをご紹介していきます。
なぜ里芋をさわるとかゆいのはなぜ?
里芋だけでなく、山芋もそうですが、素手でさわるとかゆくなってしまう芋類があります。
原因は「シュウ酸カルシウム」です。
この結晶は、目には見えませんが拡大すると針のような形をしていて、
皮膚に付着すると刺激が起こり、かゆみを引き起こしてしまいます。
里芋をさわる前に手を塩で洗っておくとかゆくならずにすみますが、
肌が弱い方はゴム手袋を使用した方が確実です。
また、「シュウ酸カルシウム」は、酸、熱、乾燥に弱いという性質を持っていますので、
皮むきの前に熱を通しておくことで、かゆみを避けることができます。
そこでオススメなのが、電子レンジを使用した方法です!
簡単!電子レンジで里芋の皮むき
1.里芋の表面についた泥を流水で洗い落とす
2.里芋を皮ごと耐熱容器に入れ、上から軽くラップをかぶせる
3.電子レンジ(600W)で「個数×1~2」分、加熱する
4.粗熱が取れたら手で皮をむく
加熱できたかどうかのポイントは、竹串を差してスッと通るかどうかです。
※加熱時間が足りない場合は、追加で1~2分の加熱をしてください。
加熱がある程度できたら、皮をずらすように力を入れると、つるっとむけます。
里芋の品種によっては、上記を行っても皮がむけにくい場合もあります。
その時は、上下の皮を包丁で切り落とすとむきやすくなりますよ。
このまま塩を振って食べてもとてもおいしいですが、
煮物にしたり、焼いたりと色んな調理方法でお楽しみください。
里芋の保存方法は?
里芋に限らず、根菜は
土が付いたまま新聞紙で包み、室内の風通しのよい場所で保存するのがベストです。
土を洗い落とすと日持ちが悪くなってしまいます。
また、温度と湿度が高すぎると、発芽したり、カビが発生したりします。
根菜類をまとめて入れるカゴなどを準備すると便利です。
でも、料理するたびに下準備をするのは面倒…という方には、
皮むきをしたものを、ジッパー付きの袋に入れて冷凍保存がオススメです。
1か月ほど冷凍庫で保存が可能になります。
お料理する際は、冷凍のまま調理を始めてかまいません。
汁ものに使いたいものは、冷凍前にあらかじめ切っておくと使いやすいですよ。
意外と低カロリーな里芋の栄養成分
芋類はカロリーが高いものが多いですが、里芋は100g当たりで約58kcalです。
100gあたり約132kcalのさつまいもや、
100gあたり約80kcalのじゃがいもと比べて非常に低カロリーなのです。
腸内環境を整えて便秘解消に有効な食物繊維をたくさん含み、
むくみの解消や高血圧予防に働きかけるカリウムや、
疲労を回復させるビタミンB1も多く含まれています。
また、独特のぬめりは、免疫力を高める効果があるガラクタンという粘性物質や、
タンパク質の吸収を高めて胃腸の働きを活性化させる効果があるムチンを含んでいます。
体調を崩しそうなときや、風邪が流行っている季節には積極的に食べたいものです。
美味しくて低カロリーで栄養もたくさんの里芋、
下ごしらえも電子レンジを使えば簡単ですので、ぜひお試しください。
ただし、いくら低カロリーでも、食べすぎは要注意ですよ!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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