寿司は日本食の代表格として昔から愛されてきました。
家族で和気あいあいと食べに行くこともあれば、フォーマルな場面における格調高い料理としても登場するのが寿司です。
接待やデートなどで、「回らないお寿司屋さん」とも呼ばれるカウンター席の高級寿司店に行くことはひとつの憧れであったりもしますね。
そうした高級店では醤油をつけないで寿司を食べるのが正しいとも言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
醤油のつけ方やガリの使い方、ネタとシャリの味わい方など、高級店で寿司を食べるときには知っておくべき独自のマナーがあります。
せっかく高級店で寿司をいただくのですから、粋な食べ方で楽しみたいですよね。
ぜひ押さえておきたい、ワンランク上の寿司の楽しみ方をまとめてみました。
高級店では寿司に醤油をつけない?
寿司の食べ方といったら、小皿に醤油を注いで寿司をひたしてから口に運ぶ、ということを思い浮かべますよね。
回転寿司店で食べる場合や、スーパーなどで買ってくる寿司を食べる場合はこちらの方法が一般的ではないかと思います。
ところが、高級寿司店では醤油をつけずに食べるのが正しいとも言われています。
これは理由があります。高級店で出される寿司は、あらかじめ塩や酢などで味付けがしてあるものが多く、醤油をつけなくても食べられるようになっているのです。
なので、出された寿司はそのままの味付けで楽しむ、というのがひとつのマナーとなっているようですね。
もっとも、味の好みというものは人それぞれです。
たいていは高級寿司店であっても醤油もしっかり準備してくれてありますので、醤油をつけたい場合は遠慮せずその意思を伝えるようにすれば、板前さんも理解してくれるはずです。
ただし、くれぐれも醤油をつけ過ぎてせっかくの料理の味が分からなくなる、ということのないように気をつけましょう。
醤油のつけ方はガリを活用すべき?
寿司屋で必ずといっていいほど見かける「ガリ」、つまり生姜の甘酢漬けですが、皆さんは寿司を食べるときにガリにも目を向けていますか?
食べることで魚の生臭さを消し、口の中をスッキリさせてくれる効果があるため、寿司の合間にガリも食べておくとより食事が進むのでオススメです。
しかしそれだけではない、ガリの意外な活用方法があることをご存知でしょうか。
高級店で寿司に醤油をつけて食べたいときには、ガリを上手に使うのが良いと言われています。
小皿にためてある醤油に寿司を直接つけるのではなく、ガリを醤油にひたしてからハケのように使って寿司に軽く塗りつけます。
こうすることで余分な量の醤油がつくことなく、寿司本来の味を楽しむことができます。
生姜の味が苦手だという方の場合は、醤油差しで1、2滴を直接寿司に垂らすようにすると良いでしょう。
なお、絶対にやってはいけないとされているのは、ネタをシャリから剥がして醤油につける行為です。これは「追い剥ぎ」とも呼ばれるマナー違反に当たりますので、普段からやってしまわないように気をつけてほしいと思います。
ネタとシャリの上手な楽しみ方とは?
寿司という料理は、バランスが非常に大切にされています。
醤油をつけ過ぎるべきでないのは味付けのバランスを崩さないためであり、ネタをシャリから剥がしてはいけないのは、全体的な固さや舌触りを調節しながら握ってくれているからです。
そうしたバランスを最大限に楽しむことができる食べ方があります。それは、寿司を横に倒しながら口に運ぶというものです。
寿司を横に倒すと、ネタとシャリが同時に舌の上に乗ることになります。
それらが混ざり合いながら口の中に拡がっていくことで、寿司の持ち味をより引き出してくれるのです。
高級店でなくても使えるテクニックですので、ぜひ試してみてください。
おわりに
いかがでしたか。
寿司は奥深い料理で、それをもっと美味しく食べるための知恵が高級店のマナーのなかに存在している、ということがお分かりいただけたかと思います。
とはいえ、難しく考えすぎずに高級店でもリラックスして寿司を楽しむことができるように、最低限知っておいてほしいことをまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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