集中すると熱くなるのはなぜ? アドレナリンが原因?

勉強や仕事、趣味にスポーツ、何か物事に集中しているとき、体が火照ったように熱くなった経験はありませんか。

人間の体温が上がる原因には、「アドレナリンの増加」「基礎代謝量の増加」、「体内から適度に分泌されるホルモンの過不足」、「ストレスや緊張状態から引き起こされる自律神経の乱れ」などがあります。

では、「集中すること」と「体温の変化」には何か関係があるのでしょうか。そして、関係がある場合、体温の上昇は、なぜ引き起こされるのでしょうか。

今回は集中したときに体が熱くなる理由と、その原因に深く関わりを持つ物質について紹介します。

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なぜ集中すると体は熱くなる?

まず、人間をはじめ脊椎動物の体内には「自律神経」という神経があります。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立っていて、自分の意思とは関係なく体内組織の機能をコントロールします。

交感神経は心臓血管系のはたらきを促進させ、消化器系、泌尿器系のはたらきを抑えます。一方の副交感神経は、心臓血管系の機能を抑え、消化器系、泌尿器系のはたらきを促進するなど、交感神経と正反対に機能します。

この2つの神経は同じ器官の中で拮抗しながら機能しているため、人間の体の状態に応じて機能する比重が変わります。交感神経は体にストレスがかかっているとき、副交感神経は体がリラックスしているときにそのはたらきを強めます。人が「集中する」ときは、交感神経の作用が高まっているという証拠ですね。

交感神経が機能すると「アドレナリン」という神経伝達物質が体内に分泌されます。アドレナリンは脳や肉体を活性化させ、一時的な筋力の増加や痛みの感じ方の低下、集中力の向上など、体にさまざまな影響をもたらします。

また、アドレナリンには心臓のはたらきを促す作用があり、その効果が集中したときに体が熱くなる原因となる可能性があります。

心臓の活動が活発になると、血流が増加して体内のエネルギー消費量が増えます。その結果、基礎代謝量が増えて体温の上昇につながり、体が火照ったように熱くなるのです。

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体が熱くなる原因「アドレナリン」とは

アドレナリン(分子式、C9H13O3N)は副腎という腎臓付近にある臓器から作られるホルモンの一種で、交感神経の作用が高まると副腎の中にある副腎髄質(ふくじんずいしつ)から血中に分泌されます。

血中に分泌されたアドレナリンは、物質を変換する「受容体」という構造と結合します。アドレナリンの受容体にはα型とβ型の2種が存在し、その中でも種類ごとに細分化され異なる作用を体に及ぼします。

・α型受容体(α1〜α2)
血管の収縮や鎮痛作用などの役割を持ち、主に筋肉や腺などの効果器に存在する。

・β型受容体(β1〜β3)
血管の拡張や平滑筋の弛緩、脂肪分解の促進作用などの役割を持ち、主に心臓や血管などに存在する。

アドレナリンは体内で作られたホルモンの中で初めて分離精製、結晶化に成功した物質です。現在では、その作用を応用した医薬品も多くあり、強心剤止血剤ぜんそくの鎮静剤などに使われています。

まとめ

何か物事に集中しているときに体が火照って熱くなる理由は、体内にアドレナリンが分泌されていたからでした。

アドレナリンの効果にはそのほかにも「心臓のはたらきの促進」、「脂肪の燃焼」、「痛みの抑制」など、体にとってプラスになるはたらきがあります。こうした作用は私たちの身近な医薬品にも応用されているのですね。

勉強や仕事、スポーツなど、私たちが生活の中で集中しているとき、体の中ではその度にアドレナリンが作り出されています。そのことをちょっとだけ想像してみると、より集中度が高まるのではないでしょうか。

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