鍋やフライパンにこびり付いた汚れ、皆さんはどうしていますか?
こびり付いた汚れをそのままゴシゴシこすってはフッ素加工などの表面加工が剥がれてしまいますし、つけおきした後に洗う人は多いのではないでしょうか。
こびり付いて落ちない汚れには、つけおきをするほうが、楽ですものね。
また、水の節約のためにつけおきをする方も多いでしょう。
使用した鍋やボールに水を張り、そこに汚れた食器をまとめて入れてから洗剤とスポンジを使って洗う方が断然水の節約になります。
他にも、ご家族の食事の時間がまちまちの場合、食器を一回一回洗うよりは、全員の食事が終わってからまとめて洗いますよね。そのときは、洗い始めるまではつけおき状態になっていると思います。
しかしこの、つけおき洗いに、雑菌繁殖の危険性があるのをご存じでしたか?
今回は、雑菌繁殖の危険性のあるつけおきについて
そして、雑菌繁殖を防ぐためのつけおき方法について解説します!
食器のつけおき洗いには雑菌繁殖の危険性が?
ご家庭で食事をする方なら誰しもやるであろうこのつけおき洗い、なんと雑菌繁殖の危険性があるんです。
食後の食器を室温で10時間、水につけおきすると、ブドウ球菌や大腸菌の一種など、菌の数が約7万倍になるという研究結果が出ているんです。
これは恐ろしいことに、キッチンの排水口並みなんだそうです。この場合、洗剤をつけたスポンジで洗っても、最大でも1000分の1程度にしか菌が減りません。
さらに食器の縁の部分など、非常に洗いにくい場所は菌が残りやすいため、10分の1程度しか菌が減らないのです。
このように、汚れが落ちやすいと思って皆がよく行うつけおき洗いは、実際は雑菌繁殖をまねき、長時間おいておくと衛生面でよくないのです。
「衛生微生物研究センター」では、食器のつけおき洗いは菌が増えやすいと注意を呼びかけています。また、キッチン用品や食器洗い用洗剤の「ジョイ」を販売するP&Gも、「つけおき洗いは推奨していません」と話しています。
でもつけおき洗いはしたい!最適なつけおき洗いの方法は?
それでもこびり付いて落ちない汚れには、つけおき洗いが一番身近ですよね。フライパンや鍋のこびりつきには表面加工を剥がさないためにもつけおきをしたいところです。
雑菌を繁殖させないようなつけおき洗いは、どうやったらいいのでしょうか?
これから、最適なつけおき洗いの方法をご紹介します。
まず重要なのは、つけおきを一時間以内にとどめることです。
一時間であれば、菌はほとんど繁殖しません。菌が繁殖し始めるまでには数時間かかるからです。雑菌が繁殖する前に、早めに洗えば問題ありません。
さらに、衛生を保ちたい場合は、熱湯など熱めのお湯をつけおきに使うのも手です。
菌が繁殖しやすい温度は20~35℃と幅広いため、このことが夏でも冬でも関係なく雑菌が繁殖してしまう原因となっているわけですが、それ以上の温度の熱いお湯を使えば、季節に左右されることなく雑菌の繁殖を抑えることが出来ます。
雑菌の元となる汚れを、あらかじめ簡単に拭き取るのもつけおきの基本です。
カレーの鍋などは洗う前につけおきするかたも多いと思いますが、つけおく前にキッチンペーパーなどで汚れを軽く拭き取っておくのがよいでしょう。油汚れなどのがひどい食器などにもそうです。
最近では、拭き取り用のシリコン製のヘラが販売されており、簡単に汚れが拭き取れるので大変便利です。ゴムべらでも代用できますね。
まとめ
このように、雑菌繁殖を防ぎながらつけおき洗いをするのは可能なんです!
もちろん、食器は早めに洗うのが一番なんですが、様々な理由でつけおきがしたい場合、以上の方法を念頭におけば、衛生的につけおきをすることが出来ます。
皆さんもつけおきをするときは是非試してみてくださいね!
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