中学や高校の頃、学校で人気のある男の子は、たいてい運動神経がいい子ではありませんでしたか?
勉強ができなくても、体育の時間になるとイキイキと活躍する、なんて子は、そのギャップがむしろプラスに働いていてモテる場合もあるくらいです。
大人になっても、運動神経が良さそうな人はかっこよくみえます。運動神経わるい芸人というのも最近のはやりですよね。
でも、ずっとニブかった人が、運動神経が良くなる方法なんて、あるのでしょうか。運動神経とは、大人から子供への遺伝なのか?
運動神経についてまとめてみました。
Contents
運動神経がいいってどういうこと?運動神経わるい芸人を見て考える
「運動神経」とは、医学的には、体や内臓の筋肉に動きを指令するために伝える神経の総称として使われている言葉です。
反応の速さ、バランス感覚の良さ、判断能力の高さなどを「運動神経がいい」といいます。
でも、一般的にはそんなことを考えず、運動が得意な人をそう表現しているようです。
テレビ番組で「運動神経わるい芸人」という枠で特集を組まれることもありますが、
その方々の特徴を見ていますと、一般的な人が普通にできる身体の動きができなかったり、
運動している様子そのものがとてもぎこちなかったりする場合が多いように思えます。
これは、運動神経だけでなく、運動能力もかかわってきます。
運動神経がいくら良くても、それに応える筋力や骨格などがなければ、スムーズな動きができないからです。
運動神経は子供に遺伝しない?
両親ともに身長が高いと、子供も大きく育つ場合が多いですよね。
筋力や骨格といった身体能力は、遺伝的な部分が大きいものです。
しかし、反応の速さ、バランス感覚の良さといった運動神経は、遺伝も多少ありますが、環境によって高めることができるそうです。
運動神経が悪い両親から生まれてきた子供でも、トレーニングをすることで運動神経がよくなるのです。
子供の頃~中学高校までの経験が大事な運動神経
ゴールデンエイジという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、成長期に神経系が発達する期間を呼ぶものですが、だいたい3歳~14歳頃のことを指します。
この期間に、神経系統はほぼ100%(成人の状態)まで発達し、様々な神経回路を形成するのですが、
いったん形成された神経回路は、なかなか消えません。
例えば、このころに覚えたスキップという動作は、その後に何年もしていなくても、
スキップしようと思えばすぐにできます。身体が覚えているのです。
そのため、この期間にいかに多くの神経回路を形成するかで、運動神経の良さは左右されてきます。
水泳やダンスなど、体を動かすことはもちろんですが、楽器を演奏したり絵を描いたりという
脳を働かせる経験を積むと、複合的な神経回路が形成されるそうです。
プロスポーツ選手になるためには、この時期に必要な経験をしておくことが大事と言われています。
大人になっても運動神経が良くなる方法
では、大人になってしまったら運動神経は良くならないのでしょうか。
オリンピック金メダル級といった高いレベルでの運動神経は、
大人になった後では厳しいものがあるということは想像できるでしょう。
しかし、一般的なレベルでの運動神経は、トレーニングによって伸ばすことができるそうです。
子供の頃と違って簡単には習得できないので、ひたすら反復が必要になります。
水泳やランニングなどの左右対称の動きがあるスポーツは、
継続的にすると体をバランス良く鍛えることもでき、成果も確認しやすいです。
その際、美しいフォームを意識して行うといいそうです。
より速くなるためにはどうしたらいいか、考えながら運動するといいですね。
速い人の動きを見て、自分の動きをイメージすることも脳への刺激として大事なようです。
運動をするためには筋肉も必要
いくら運動神経が良くなっても、脳の指令通り動かせる筋肉がないと、体は動きません。
脳と身体を両方鍛えることによって、運動能力は上がっていきます。
筋肉が少ない状態で無理な運動をすると、体を壊してしまうこともありますので、気を付けてくださいね。
まとめ
運動神経は、遺伝より環境に左右されます。
子供の時期にたくさんの運動経験を積むと、どんどん良くなります。
しかし、大人になっても運動を反復することで良くすることはできます。
運動神経が悪い、なんてもう言われたくないという人は、ぜひ鍛えてみてください!
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