夜のクモは縁起がいい?殺さない意味と理由は迷信?

朝のクモは縁起がいいので殺さない、夜のクモは不吉なので殺せ、なんて言われていますが、なぜそのような意味になったのか不思議に思ったことはありませんか?

このように、蜘蛛にはいくつかの迷信があり、朝と夜では意味が異なるといわれています。

そこで、なかなか深く考えることのなかった蜘蛛について、迷信が生まれた理由や本当に殺すべきなのかご紹介したいと思います。

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蜘蛛に関する迷信や意味

朝のクモは殺すな、夜のクモは殺せ」こんな蜘蛛の話を聞いたことはありませんか?

他にも似たような蜘蛛にまつわる迷信がありますが、いずれも朝は縁起が良く、夜は不吉という意味になっているものが多いです。

しかし、地域によって見解が分かれるようで、九州地方の一部の地域では蜘蛛をコブと呼び、「夜コブ」と繋げると「よろこぶ」という言葉を連想させるため、縁起が良いものとして殺すことはしないようです。

また海外でも、蜘蛛についての迷信や言い伝えがあり、アメリカの先住民であるネイティブアメリカンは、蜘蛛の巣は悪夢から守ってくれると言われており、ドリームキャッチャーというお守りとして使用しています。

フランスでは「朝のクモは悲しみ、夜のクモは希望」ということわざが存在し、農耕する上で重要な雨を蜘蛛が巣を張る時間帯で予想していたようです。朝にクモを見かけたら雨が降ることが予想され、遅い時間帯だと穏やかな天気が続くと言われています。

夜のクモが不吉だと言われている理由

世界でも蜘蛛について昔から語り継がれている言葉がありますが、では日本における蜘蛛の迷信となった理由については以下のものがあげられます。

「夜の蜘蛛」という昔話

クモが不吉だと言われている理由の1つに「夜の蜘蛛」という愛知県の昔話があります。似た話で食わず女房という話もありますが、蜘蛛が出てきて不吉なイメージを印象付けているのはこのお話です。

掻い摘んで説明しますと

とある男の元に嫁が嫁いできたが、その嫁は男が望んでいた物を食べずによく働くという女でした。その女が実家に挨拶に行くと言い、同行していたが男は途中で腹が痛くなり休んでいたところ気付くと女が蛇に変わっていて、自分を食べようとしていました。
驚いた男は慌てて自分の家へ逃げ帰ったところへ1匹の蜘蛛が天井から降りてきたので、それ男はホウキで払うと複数の蜘蛛に変わり逃げていったという話です。

この蜘蛛は、娘の姿に化けて夜に男の元を訪ねてきたことから「夜の蜘蛛は例え親に似ていたとしても殺せと言われるようになったそうです。

日本書紀の記述から

奈良時代の歴史書である日本書紀にも夜のクモに関する記述が存在しています。ここには、クモのとった行動が天皇の来訪の前兆としていたり、夜のクモのことを「盗人の先走り」とあらわしています

少なくとも、奈良時代から蜘蛛 は不吉なものとして捉えられていたのですね。

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朝のクモが縁起がいいと言われている理由

夜の蜘蛛が不吉だとされる理由は分かりましたが、では朝の蜘蛛はなぜ縁起が良いのでしょうか?良い意味として捉えられている由来をいくつかご紹介します。

「くもの糸」の印象が強い

芥川龍之介の小説の1つの「くもの糸」のイメージから、蜘蛛を大切にしておけば良いことがあると思ってしまう方が多く、それが現代まで引き継がれているというのも1つの理由だと思われます。

このお話の説明は抜かしますが、死後の世界というものを抜きにしても善い行いというものはやはり気分が良いものです。そのうえ、くもの糸のお話のカンダタのように、良いことが返ってくるのでは?!という期待も込めて、殺さない人が多いようです。

良いことの前触れ

先ほどのくもの糸のお話は蜘蛛を殺さない理由にはなりますが、なぜ朝なのか、そしてなぜ縁起が良いのかが分からないですよね。

実は日本の言い伝えで、朝の蜘蛛は福を運ぶ、といったものや、お客さんが来るという前触れと言われていたり、晴天の良い日になるというものがあります。

特に、朝に蜘蛛が巣を張っている日は晴天になることが多く、その日1日が良い日になると考えられていたことから縁起が良い、と言われるようになったとされています。

陰陽論的にも良い

日本古来から活用されている陰陽道ですが、その陰陽論の中で蜘蛛は「陰」として扱われています。そして朝は「陽」となり、朝の蜘蛛は陰と陽のバランスが取れた良い状態をあらわしています。

この陰と陽のバランスが取れているということは、陰陽論では最も理想的な状態としていわれており、故に縁起が良いと捉えられています。

実は益虫!クモは殺さない方がいいかも

家によく出るクモの中にはアシダカグモという10〜13cmほどで足が長く全体的に大きいクモがいます。ちょっと大きくて気持ち悪いと思われがちですが、実は益虫でゴキブリやダニなどを食べてくれる頼もしい存在なのです。

また、特に人間に対して害を与えることもないので、見た目が苦手ならば部屋の端などに追いやってしまえば目につかないので気にならなくなりますよ。他にも、ハエを食べるハエトリグモなどもおり、ただクモというだけで殺してしまうのは惜しい存在なのです。

夜にこのようなクモを見つけてもできれば殺さないであげて下さいね。

まとめ

朝のクモも夜のクモも、実際は同じクモなのに人間に見られた時間帯で喜ばれたり、殺されたりするのはなんだか可哀想な話ですよね。

中にはクモは苦手なのでいつ見ても駆除したいと思う方もいるでしょうから、生かしておくことだけが正解ではないと思います。しかし、クモよりもゴキブリの方がはるかに気持ち悪いと感じるならば殺さないでおくのも1つの方法です。

クモは苦手な人は意外と多く、ホラーゲームでも必ずと言っていいほどクモをモチーフにした敵や演出がありますよね。そのイメージを身近なクモに重ねてしまうとやはり嫌な印象を受けてしまいますが、益虫であるということも考慮して対処してみてください。

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