優先席で携帯の電源を切る理由!なぜルール緩和されたの?

かつて、電車やバスの優先席付近では、携帯の電源を切ってください、と注意書きがよく書かれていました。

ペースメーカーを使っている人が迷惑だから…というのが切る理由だということはよく知られていることだと思います。

でも、そのルール緩和されたって知ってましたか?

いつから? どうして? という疑問を解消して、正しい知識を身につけましょう!

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優先席で携帯の電源を切る理由はペースメーカーだった

優先席付近では、携帯の電源を切るようにというルールができはじめたのは、2000年頃のことです。

携帯電話が発する電波が、ペースメーカーなどの電子医療器具に干渉して、脈を乱す可能性があるということで、首都圏の鉄道会社17社がこの統一ルールを2003年に採用し、翌年以降に全国に普及しました。

これは、携帯の電波を断続的に最大出力で、ペースメーカーなどの医療機器の感度も最大にした条件で実験を行うと、携帯を医療機器に近づけると誤作動などがあった、という結果があってのことでした。

しかし、現実的にあり得るケースではなく、実際に事故が起きたという事実は今のところないようです。

携帯電話は進化してきた

元々は軍事用として開発が進んでいた携帯電話ですが、民間が利用するようになったのは意外と最近。

日本での携帯電話の歴史は、1979年、移動電話(自動車電話)のサービスからはじまります。

これが1985年には、車内だけではなく外にも持ち運べるショルダーフォンが登場します。

平野ノラさんが「しもしも~?」のネタで使っているのは、これですね!

重量は3kgもあったそうで、充電も8時間して通話ができる時間は40分という、とても不便なものでした。

そしていよいよ1990年代、小型携帯電話のサービスがはじまります。

ここまでに登場した携帯電話はアナログ方式のもので、よく第一世代と言われます。

音声通話が中心で、ノイズに弱いとか、盗聴されやすいという欠点がありました。

そんなアナログ方式の携帯電話が普及し始めた中、デジタル方式のいわゆる第二世代の携帯電話が出始めてきます。

電波の利用効率が大幅に改善されたほか、携帯電話の少量化や、電子メールの利用やインターネットのサービスなどが可能になりました。

 

ここで話をペースメーカーに戻します。

実は、ペースメーカーなどの医療器具に問題が生じるかも、と言われていた携帯電話は、この第二世代までのものを指します。

これ以降の第三世代、第四世代と言われる携帯電話は、電波の出力がかなり弱く、日常的な使い方をすればペースメーカーなどへの影響もほぼないことがわかっています。

そして、第二世代の携帯電話は、2012年7月にサービスを終了しました

現在使われている携帯電話は、全て第三世代以降のものなのです

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ペースメーカーも進化してきた

携帯電話と同じく、ペースメーカーなどの医療機器も、進化してきました。

そもそも、ペースメーカーと呼ばれる医療機器は、心筋に電気刺激を与えることで必要な心収縮を発生させるというものです。

なんらかの理由で本来の機能を失った心臓の代わりに、電気信号を発してくれるのです。

ペースメーカーは、強い電磁波を受けてしまうと正しく働かない可能性があります。

すると、心臓が動かなくなってしまう場合があります。

実際に、ペースメーカー装着者は、強力な電波、磁力を発生する医療器具(MRIなど)は場合によっては使用できません。

しかし、技術の進化により、ペースメーカーの電波の影響を少なくするシールド性能が向上し、また、ペースメーカー自体の素材や回路が耐干渉電波仕様に変わっていった結果、強い電波でなければあまり影響がなくなってきました。

ルール緩和へ

それまで、携帯電話とペースメーカーの離すべき距離が「22センチ必要」といっていた総務省が、2013年1月には「15センチ必要」と指針の改正を打ち出しました。

その後も実測調査を行っていた総務省は、2015年8月には「一般生活において、携帯電話を近くで利用してもペースメーカーへの影響はほぼありませんよ」という意味の文言を追加したのです。

これを受けて、関西や関東の鉄道会社はルール緩和に踏み切り始めます。

現在は、ペースメーカー装着者への配慮ではなく、マナー面を考慮して「優先席付近では、混雑時には携帯電話の電源はお切りください。」という文言で注意書きを貼っている鉄道会社が多くなっています。

しかしながら、前ルールがまだ当たり前になっている地域もあります。

少しずつ全国的にルール緩和が主流になっていますので、はやくみなさまの認識が変わるといいですね!

まとめ

元々は、ペースメーカーが電波による干渉を受け誤作動する可能性があるため、装着者への配慮から、「優先席付近では携帯電話の電源を切る」というルールが定められました。

しかし、技術の進化により、ペースメーカー装着者の近くで携帯電話を利用しても、影響はないことがわかりました。

そこで、全国の主要な鉄道会社は、「優先席付近では、混雑時のみ、携帯電話の電源を切る」というルール緩和に踏み切りましたが、まだ行われていない地域もあるようです。

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